所得証明書の取り方|課税証明書の窓口・コンビニ・郵送

税金・控除 公開日 / 最終更新日 / 情報確認日 / 執筆 トムシ

結論

所得・課税(非課税)証明書は、その年度の1月1日に住んでいた市区町村で取ります。名称・手数料・取れる年度は市区町村で異なります。

所得証明書や課税(非課税)証明書は、個人住民税の所得と税額を市区町村が証明する書類です。児童手当、奨学金、公営住宅、融資などで求められます。名称も手数料も、取れる年度も市区町村で違います。提出先に「いつの年度か」「控除額まで必要か」「コンビニで取ったものでよいか」を確認してから取ります。

まず押さえたいポイント

項目内容
載る内容前年1月1日〜12月31日の所得と、翌年度の住民税。令和8年度は令和7年中の所得(山形市・久喜市)
請求先その年度の1月1日に住んでいた市区町村
取り方窓口、コンビニ交付(市が対応している場合)、郵送
手数料の例確認した市の窓口は1通300円。コンビニは10円〜300円と差がある
新しい年度おおむね6月から。給与天引きの人は5月中旬から出せる市がある

総務省によると、個人住民税はその年の1月1日に住所がある人へ課税され、所得割は前年の所得で計算します。証明書の住所と氏名は、その1月1日時点のものです(鹿児島市・三沢市)。今の住所が載るのは、納めた額や未納を示す納税証明書の方です(鹿児島市)。

呼び方は揃っていません。山形市の課税(非課税)証明書は所得証明書を兼ね、令和8年1月に総務省の税務システム標準化で様式が変わりました。久喜市は所得証明書の方に控除・扶養・税額控除の内訳が載ります(どちらも1通300円)。栃木市は令和8年4月1日に3種類を「所得課税証明書」へ統一し、令和7年12月1日に児童手当用を廃止しました。宇都宮市も令和8年1月5日から標準様式です。相模原市は、児童手当用も含めて課税証明書として出します。

いつの年度を、どこで取るか

請求先は、その年度の1月1日の市区町村です(神戸市・相模原市)。久喜市は令和7年度の例として、令和6年12月10日の転出は転出先、令和7年1月10日の転出は転出前に請求する、と説明しています。引っ越しの届出は引っ越しの手続き一覧にまとめています。

令和8年度の開始日も市で違います。2026年10月25日時点では、いずれも開始日を過ぎています。相模原市と横須賀市は6月1日(相模原市は土日祝なら翌日)、岡山市のコンビニは6月2日、宇都宮市のコンビニは6月10日、山形市のコンビニは6月12日です。給与から全額天引きの人は、山形市では5月15日から窓口などで取れます。福岡市のコンビニは、給与天引きと非課税が5月20日、普通徴収と年金天引きが6月11日です。画面の年度を確認してから支払ってください。山形市・福岡市・岡山市・栃木市は、コンビニで取った証明書を返金・差し替えしません。

さかのぼれる年数も違います。窓口では、横須賀市が現年度を含む8年度、相模原市が最新と過去4年です。コンビニは短い市が多く、八潮市は現年度を含む5年度、山形市は令和5〜8年度(それ以前は窓口・郵便・オンライン)、栃木市は2026年8月19日時点で最新と過去2年度、福岡市は令和7・8年度、宇都宮市・岡山市・久喜市は最新年度だけです。

3つの取り方の比較

窓口コンビニ交付郵送
請求できる人本人。同一世帯の親族は委任状不要の市が多いマイナンバーカードを持つ本人だけ山形市・横須賀市は原則本人。本人以外は委任状
必要なもの本人確認書類と手数料。代理人は委任状利用者証明用電子証明書付きのカード、暗証番号(4桁)、手数料申請書、本人確認書類の写し、定額小為替、返信用封筒
時間の目安平日の開庁時間。相模原市は8時30分〜17時総務省の案内は6時30分〜23時。年末年始と点検日は休み三沢市は届いてから発送まで約1週間。急ぎは速達

委任状の要否は市で違います。三沢市は、同一世帯でも市外在住の人や金融機関などへ出すときは必要です。久喜市は、転出先の同居親族に続柄の確認を求めます。本人確認は、相模原市が顔写真付き1点(運転免許証、マイナンバーカード、在留カード、身体障害者手帳など)、なければ資格確認書などの2点です。同市は2025年12月2日から健康保険証を使えません。資格確認書は資格確認書のもらい方を見てください。

窓口で所得・課税証明書を取る手順

  1. 提出先に、必要な年度、通数、控除額の要否、コンビニや郵送でよいかを確認する。
  2. その年度の1月1日に住んでいた市区町村を確認する。年をまたぐ引っ越しでは、今の市では出せないことがある。
  3. その年度の申告が済んでいるか確認する。年末調整、確定申告、住民税の申告がないと、出せないか、出るまで時間がかかることがある。
  4. 本人確認書類を用意する。別世帯の人が取るときは、本人が書いた委任状を持っていく。
  5. 税の窓口で申請し、手数料を払って受け取る。免除に当たる使いみちかは、その場で伝える。

コンビニ交付と郵送

税の証明書をコンビニで出すかは市区町村次第です。機械で「行政サービス」を選び、暗証番号(4桁)を入れます。福岡市は3回間違えるとロックされ、顔認証カードは使えません。通知カードや住民基本台帳カードも使えません(福岡市・栃木市)。暗証番号はマイナンバーカードの申請・受け取り・更新のやり方、住民票の手順は住民票の写しの取り方を見てください。

取れないのは、1月1日にその市にいなかった人や今は住民登録がない人(山形市)、申告がなく課税情報がない人(福岡市・岡山市・八潮市)です。転出届のあと(福岡市・八潮市)、カードを受け取った直後(山形市)、15歳未満(岡山市)、亡くなった人の分とDV等の支援措置の対象(福岡市)も対象外です。被扶養者の非課税証明書は久喜市のコンビニでは取れません。福岡市は、就学援助・奨学金・高等学校等就学支援金などで税額控除の記載が要る場合、コンビニの証明書は使えないとしています。

郵送の現金は不可で、定額小為替には何も書きません(山形市・横須賀市・三沢市)。ゆうちょ銀行の商品説明では受取人欄に名前を書きますが、市区町村が無記入と指定していればそれに従います。発行手数料は1枚200円、有効期間は発行日から6か月です。三沢市はおつりが出ない額を求め、山形市の返信用切手は8枚まで定形110円が目安です。山形市の送り先は「〒990-8540 山形市役所 市民税課」で、番地は不要です。

手数料の例と試算(2026年10月25日時点)

下表の窓口300円のうち、宇都宮市と福岡市は、市が「コンビニの方が100円安い」「50円安い」と書いていることから求めた額です。八潮市の窓口額と、相模原市・横須賀市・三沢市のコンビニ額は、確認したページにありません。この3市の窓口は300円で、横須賀市は使いみちで免除します。

市区町村窓口コンビニ
山形市300円(郵便も同じ)300円。令和8年1月から100円引きは終了
宇都宮市300円200円(最新年度のみ)
栃木市300円200円(最新と過去2年度)
福岡市300円(郵送も同じ)250円(令和7・8年度)
久喜市300円200円(最新年度のみ)
岡山市300円10円(2026年3月1日〜2027年3月31日。最新年度のみ)
八潮市ページに記載なし100円(2026年8月1日〜2028年3月31日。通常の掲載は200円。5年度分)

例1: 山形市で最新年度を1通。 窓口もコンビニも300円です。郵送は証明書300円に、定額小為替の発行手数料200円と返信用切手110円が加わり610円です。往信の切手は別です。

例2: 令和6・7・8年度を1通ずつ(証明書の手数料のみ)。

市区町村計算合計
八潮市コンビニ100円×3300円
栃木市コンビニ200円×3600円
岡山市最新10円+過去2年度は窓口300円×2610円
宇都宮市・久喜市最新200円+過去2年度は窓口300円×2800円
福岡市令和7・8年度は250円×2+令和6年度は窓口300円800円
山形市コンビニ300円×3900円

使う場面と、手数料が免除になる例

横須賀市が挙げる使いみちは、児童手当・児童扶養手当、小児医療、借入、身元保証、扶養の申請、奨学金、公営住宅です。免除の有無は次のとおりです。三沢市は同じような使いみちでも、手数料は1枚300円で免除の記載がありません。

横須賀市で免除される例免除されない例
保育園・老人ホームの費用、児童手当・児童扶養手当、小児医療融資、身元保証、年金の受給申請
小中の就学援助、特別支援学校の就学奨励費公営住宅、扶養の申請、入管の手続き
日本学生支援機構・県・市の奨学金、市立学校の授業料減免私立高校の学費軽減、授業料の免除

福岡市と岡山市は、窓口で減免される手続きでもコンビニでは減免せず、返金もしません。福岡市が減免例に挙げるのは保育所、放課後児童クラブ、就学援助などです。同市は高等学校等就学支援金や一部の予防接種に、コンビニの証明書を使えません。八戸市の就学援助は、非課税などを理由とする申請では添付が原則不要で、転入や未申告で市が課税資料を見られないときに証明書を求めます。児童手当の流れは出産・育児の主な手続きと給付金を見てください。

給与だけの人は年末調整で所得が市区町村に伝わります。それ以外は申告が必要です。詳しくは年末調整の書類の書き方と医療費控除の申告のしかたを見てください。久喜市は、無収入で未申告の扶養親族に「0円」ではなく「*」と書きます。栃木市は、所得がなかった年も申告がないとコンビニで出せない場合があります。亡くなった人の分は、横須賀市が相続人や納税管理人も含めています。家族が亡くなったときの手続きと期限とあわせて確認してください。

チェックリスト

  • □ 提出先に、年度・通数・控除額の要否・コンビニ交付でよいかを確認した
  • □ その年度の1月1日に住んでいた市区町村を確認した
  • □ 未申告だと発行できない、または「*」になる場合がないか確認した
  • □ 手数料の免除に当たるなら、コンビニではなく窓口か郵送を選んだ
  • □ 郵送なら、無記入の定額小為替・返信用切手・本人確認書類の写しをそろえた

よくある質問

Q. 今年引っ越しました。今住んでいる市で取れますか?

A. 必要な年度の1月1日に住んでいた市区町村で取ります。久喜市は、令和7年度について、令和6年12月10日の転出は転出先、令和7年1月10日の転出は転出前に請求する、と説明しています。

Q. 収入がなかった年の非課税証明書は、すぐ取れますか?

A. 所得の情報がないと、すぐには出ないことがあります。久喜市は、扶養されていて無収入・未申告の人には「*」と書き、「0円」と書くには住民税の申告が必要としています。期限後の申告は、交付まで2〜3か月程度かかることがあります。

Q. コンビニで家族の分を取れますか?

A. 今回確認した山形市・福岡市・岡山市・栃木市・久喜市では、本人の分だけです。家族の分は、窓口で同一世帯として取れるか、委任状が必要かを市区町村に確認してください。

Q. 証明書の住所が今の住所と違います。取り直しですか?

A. 鹿児島市と三沢市は、所得・課税の証明書には1月1日時点の住所と氏名を書く、と説明しています。違い自体は、その記載ルールです。提出先が現住所を求めるなら、別の書類が要るかを確認してください。

出典

情報確認日:2026年10月25日。名称、手数料、発行開始日、取れる年度、コンビニ交付の対象、免除は市区町村ごとに異なり、改定されます。請求前に、1月1日時点の市区町村と提出先の案内を確認してください。この記事は一般的な手続きの説明で、個別の税務判断を示すものではありません。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の事情に応じた法律・税務などの助言ではありません。制度の内容や期限は変更されることがあり、お住まいの市区町村や勤務先によって取り扱いが異なる場合もあります。手続きの前に、記事末尾の出典(公式ページ)と窓口で最新の情報をご確認ください。本記事の情報は2026-10-25時点で確認したものです。